ビタミンを知ろう!(1) ビタミンはB1から
連載:ビタミンを知ろう!
2000年3月号「医学ジャーナル」掲載より再掲載
|
ビタミンは、私たちのからだを構成している60兆個にも及ぶ細胞にとって必要な、微量栄養素である。ビタミンのほとんどは、体内で合成されることが困難で、毎日の食事から摂取しなければならない。 先日、若い人が、朝食抜きでも、必ずビタミン剤はとる、と当然のような顔をして発言した。食事をとるからこそビタミンはとれるし、そのとった食事を栄養とするためにビタミンが働くのである。食事をとってはじめてビタミンが役に立つのである。どうも、ビタミン剤を、たん白質や脂肪、ブドウ糖などの栄養物と間違えているらしい。ビタミンは微量で、大変な仕事をしている。このことが研究で分かってきている。 |
■ |
■ ビタミンはB1から最初に発見されたのが、ビタミンB1、である。ハトの多発性神経炎に効果があり、又、脚気の予防になるということが分かったのだ。このことからもビタミンB群は、神経と縁の深いことがわかる。 |
連載: ビタミンを知ろう!