地震を教訓に栄養を考える

連載:ビタミンつれづれ(3)

薬剤師 古田裕子
2005/04/18

大震災

阪神淡路大震災から今年でちょうど10年を迎え、1月17日には様々な集会やイベントが行われたことを皆さんも憶えていらっしゃるかと思います。

非常に大きな被害をもたらした阪神大震災ですが、避難所生活を余儀なくされていた被災者の皆さんに食事が支給されていた事を皆さんはご存じでしょうか。その食事に関して、ある民間団体が調査を行い、その報告の中で栄養バランスに問題があったことが明らかになっています。

ある日配られた食事の内容を見ると、朝食と昼食が牛カルビパン、ブドウロール、ソーセージロールに牛乳で、夕食はロース豚カツとポテトサラダ、スパゲティソテー、鴬豆に漬け物とゴマのかかったご飯という豚カツ弁当にインスタント味噌汁というもので、ビタミン、ミネラルや食物繊維の供給源となる野菜類や果物が絶対的に不足しています。

3食を合計すると 1,962キロカロリーですが、栄養素のバランスは本来20%程度が適正とされる脂肪が40%と多すぎ、ビタミンDは所要量のわずか11%、ビタミンAとビタミンCはほぼ25%、カルシウムは成長期にある子どもでは所要量の約半分、成人ではそのおよそ3分の2しか含まれていません。

不可能に見える解決、しかし

こうした食事を続けていると健康な人でさえ体調を崩してしまいますから、支給する食事に果物を追加するとかボランティアによる炊き出しなどでもっと緑黄色野菜をとるなどの必要がありますが、人手や材料の調達、地域によってできる、できないという不公平が生じるなど、いろいろな障害によって実際には不可能という状況だそうです。

しかし、そのような状況下でも解決策はあります。マルチ・ビタミン、マルチ・ミネラルのサプリメントを用いれば、食事では不足しているビタミン、ミネラルを効率よく補充でき、体調を維持して、病気にもかかりにくくなるのです


食事の内容を改善し、バランスのとれたものにすることがベストであるのは間違いありませんが、それが現実には不可能である以上、不足している栄養素を確実に補えるマルチ・ビタミン、マルチ・ミネラルのサプリメントを利用しないという手はありません。

さらに 天然素材のサプリメントは体にも全く害がなく、また、タイム・リリース加工(時間をかけて溶け出す)、キーレイト加工(ミネラルの吸収を助ける)によって効果的に吸収されるようになっている点で、食物からとるビタミン、ミネラルよりはるかに優れているともいえます。

「薬ではなく食事で」というこだわりを持っている人たちが 天然素材のサプリメントをとることで体調が改善されることを実感すれば、食生活においてビタミン、ミネラルがどれほど重要か改めて認識できます。そのことこそが被災地の方だけではなく、現代の食生活の根本的な見直しにつながるのです。

(おわり)
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