アレルギー反応を抑えるオメガ3脂肪酸

連載:ビタミンつれづれ(3)

薬剤師 古田裕子
2005/09/05

食生活激変の裏で

日本人でアレルギー疾患に悩む人が急増していますが、食生活の急激な変化に伴い、摂取する脂肪酸のバランスの崩れがその原因のひとつであろうと考えられています。

私たち日本人の食生活は短い間に大きく変わりました。肉・肉加工食品を食べることが多くなったのに伴い調理用の油の摂取量も増えました。日本人にも肥満が増えるにつれ脂肪の摂取を減らそうという情報は広まったものの、脂肪のとり方のバランスまでは注意は向けられていませんでした。

ところが、研究が進むにつれて生理活性物質と呼ばれるプロスタグランディンやロイコトリエンなどの性質が、その生成の素となる脂肪酸によって異なることがわかってきたのです。オメガ3脂肪酸をもとにつくられる生理活性物質は炎症を沈静化する方向に、オメガ6脂肪酸のほうは炎症を激化する方向に働くことがわかってきたのです。

日本人は魚に慣れている

リノール酸(オメガ6)、リノレン酸(オメガ3)は必須脂肪酸と呼ばれ食品から摂取する必要があります。

肉類などの動物性たんぱく質に含まれるアラキドン酸もからだにとっては必須なのですが、これはリノール酸から体内で合成することができます。代表的なオメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)も植物に含まれるリノレン酸から体内で合成することができます。ただし、長く魚を常食としていた日本人の場合、その変換酵素が欧米人に比べて少ないということもいわれており、直接魚の油を摂取するほうが効率がよいといえるのです。



脂肪酸のバランスに気を付けよう

動物性の食品(肉、卵、乳製品)の摂取の激増とそれに伴う調理油の増加、加工食品の摂取の増加は明らかにオメガ6脂肪酸過剰を起こしています。それによってアレルギーだけでなく虚血性心疾患のリスクの増加も指摘されており、私たちは脂肪を減らすことと同時に脂肪酸のバランスにも注意を払わねばなりません。

「血液サラサラ」ということばで魚の油を連想する人も多いはずです。魚を常食としていた日本人の遺伝子を持っている私たちの食生活に、魚の油を取り入れることでアレルギー疾患の炎症の沈静化につながるならば一石二鳥以上の効果が期待できるでしょう。毎日の食生活をドラスティックに変えることがむずかしい、まさに現代人の生活習慣病予防のためにフィッシュ・オイルのサプリメントの摂取をお勧めします。

(おわり)
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